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11月25日~12月1日に、フィリピン視察に行ってまいりました。

フィリピンは東南アジアに位置し、7,000以上の島々からなっておりインドネシアに次ぐ第二の島国国家です。
そのため英語名の語尾には複数形のSがつき、「Republic of the Philippines」と呼ばれています。
セブ島やボラカイ島のホワイトサンビーチなどは有名ですね。
気候は熱帯性気候であるため、年間平均気温は26~27℃と一年を通して暑くなっています。
フィリピンの主要都市はマニラで、ASEAN諸国の中でも特に注目を集めている国の一つです。
1990年代までは経済が低迷していましたが、現在の経済成長率はASEANの中でもトップクラスといわれています。
さらに今後も人口が増加し、経済成長とともに個人消費が増え市場が潤っていくと予想されており、
2018年には一人あたりGDPが3,000USドルをこえる見込となっております。
現在、世界各国から有名企業が進出を始めており、日経企業も約4,500社以上となっているようです。
今後の伸びしろの大きい国、フィリピン・マニラへ成田国際空港からいざ出発です。


飛行機で約4時間、マニラに到着です。
目の前の景色がガラッと昔懐かしいような風景に変わります。

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フィリピンの街には移動手段として、多くの交通機関があります。
電車・タクシー・バスの他に、ジプニーやトライシクルが数多く走っているのを見かけます。
ジプニーは米国統治下で使用していたジープを改良し利用されており、どこでも乗り降りが可能だそうです。
トライシクルはバイクの横に荷台が付いているバイクタクシーで、歩道など道路の整備がまだまだ行き届いていない分、
どちらも住民の生活には欠かせないようです。

経済成長に欠かせないといわれるのが、人口の増加です。
日本のように年々高齢化が進み、労働者人口の減少に悩まされる国も少なくありません。
一方フィリピンの人口は1980年は5千万人弱でしたが、2015年には1億人を越えています。
2050年には1億5千万人を越えると予測されており、出生率もアジア諸国の中でも特に高いといわれています。

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どこに行っても若い人たちで溢れかえり、熱気ムンムンです。
フィリピンではバスケットボールの人気が非常に高く、路上で熱心に楽しんでいます。

人口の増加にともない若者が多く豊富な労働力があるのはとても魅力があります。
そこで欧米などの大手企業がアウトソーシング先としてフィリピンに拠点を置いています。
BPO(Business Process Outsourcing)が盛んな欧米やアジアを中心として
様々な企業がフィリピンをBPO先として選んでおり、
特にコールセンター業は人気が高く、現在ではインドを抜いて世界第一位のシェアを占めているそうです。
大半の人が英語を話せること、訛りが少なくて質の高い英語を話す人が多いこと、
人件費などのコスト面での安さも選ばれている理由でしょう。
英語が公用語であるというのは、今のグローバル経済では大きな強みになっています。
日本からはセブ島へ比較的距離が近く、本格的な英語が学べ、語学学校がたくさんあることから、
留学先として学生が年々増加しているようです。

フィリピン人の英語力の高さは世界中からも注目されており、
2013年に行われた米GlobalEnglish社の調査において、ビジネス英語運用能力で第1位を獲得しているほどです。
これは78ヵ国137,000人の様々な産業で働く人の職場で使用する英語力を調査したものだそうです。
ちなみに日本は50位となっており、フィリピン国民の英語力の高さがうかがえます。

また、フィリピンは新興国ということもあり、日本と比べて規制が緩く家賃や人件費などのコストが抑えられます。
そして、若者が多く市場価値が見込める為、起業するには魅力ある国と大きな注目を集めています。


そこで11月30日にOPENした和食レストランを視察しました。

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シティバンクのコールセンターが入る、24時間稼働しているビルの1階にある、
ビュッフェスタイルの24時間営業の和食レストランです。
フィリピンでは日本食はとても人気ですが高級で頻繁に食べることはできないらしく、
ここでは価格を抑え、気軽に日本食を食べてもらいたいというコンセプトのお店です。
皆様、開店準備に大忙しです。

こちらのレストランでは良質で有名な卵を使用しているそうなので、その卵を産む養鶏場へも視察に行きました。

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元気いっぱいの鶏たちが1日に2回、卵を産むそうです。
産みたて卵は新鮮でおいしそうですね。
フィリピンは肉、野菜がとにかく新鮮で安価です。
経済発展、人口増加になりますと食材はどんどん必要になります。
国を挙げてこのような農場などの整備が行われていくでしょう。


フィリピンの主食は日本と同じくお米で、歴史的な背景もあり、
アメリカ・中国・スペイン、その他東南アジアの食文化の影響を受けているため様々な料理が食べられています。
日本から牛丼チェーン・居酒屋・レストランなど様々な飲食店が進出しています。
リトル東京といわれるエリアもあり、今後も日本企業の進出が増えていくのではないでしょうか。


フィリピンにはマニラ首都圏と呼ばれる都市群があり、政治・経済の中心地になっています。
その中でもBGC(Bonifacio Global City)といわれる地域は再開発が進む新しい街で、近未来都市ともいわれています。
高層住宅やオフィスビルが数多く立ち並びますが、緑も多く美しい街並みが特徴的です。
その一方で街を少し離れただけでも、別世界が広がり富裕層と貧困層の格差を感じさせられます。
経済成長が進んでいるといっても、まだまだ都市部が中心で、
ストリートチルドレンや所得格差といった問題をかかえているのが現状です。

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この先もどんどん人口が増え、経済成長も続くと予想されている中で、子供たちへの教育に力をいれ、
より専門性の高い若い人材が溢れる国に成長していくことを期待します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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